サッカークラブ運営 夢があった方がいい
サッカーの世界では世界全体を通じて、人口が多く集客力が高い大都市のクラブがビッグクラブになる上で圧倒的に有利な傾向があることで知られています。そんな中、ホームタウンの人口が少なく集客力・グッズ売上面で不利な鹿島アントラーズが日本で成功した事は稀有な例で、なぜ成功できたのか世界中で不思議がられている事は有名な話です。
欧州各地では小さな街のクラブは基本的に大きなクラブにはなれない事をわかっているところがあり、小さな街のクラブの中には若手を育てて高く売却するという経営を確立しているクラブが多数あります。そして、1部と2部を行ったりきたりしつつも、このような経営手法を取るクラブの経営はある程度安定していて、倒産することなく長い歴史を誇っている例がたくさん存在しているのです。ただ、大体の欧州リーグにおいては小さな街の小さなクラブは高望みをせずに身の丈に合った経営を行わなければならないのに対し、1つだけ小さな街でも夢を見る事が出来るリーグがあります。それは下位クラブに対しても多額の分配金が支払われるプレミアリーグです。
このリーグにおいては、下位クラブが有望な若手を売る経営を行う必要がありません。うまくお金を使って、見る目の良いスカウトが安い移籍金で有望な選手を効率よく多数連れてくることが出来た場合は優勝や上位を狙えます。そのため、有望な若手を売却して移籍金を得る経営をするしかないクラブが多いリーグでは、夢のない状態の解消に向け、分配金がもっと各クラブに与えられることが求められています。