理想よりも勝つためのサッカー 日本代表
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ブラジルワールドカップでは惨敗に終わった日本代表ですが、そのスタイルは日本オリジナルという理想を求めた戦い方でした。日本人の持つ組織力、俊敏性や技術力を活かした戦法を求め続けてきましたが、世界の中で勝ち残っていくのには不十分だったと言えます。
日本代表は理想よりも現実的に勝つために、弱点にもなっているボールスピードとデュエルを高める必要があります。相手にボールを持たせ、そして奪取したらゴールを一気に目指して攻撃をしかけること、距離感を縮めて体を寄せてくるディフェンスに対してフィジカル面を強化して対応すること、こういったことが勝つためのサッカーには欠かせないでしょう。
また、以前の日本代表のディフェンスは、相手と距離を取って並走するスタイルを取りがちでした。相手がボールを取ってから一対一の勝負をスタートさせていましたが、これが日本は技術力が高いが怖くないと思われる所以です。勝つためには相手がボールを取ってからではなく、もっと早い段階から体を寄せて相手との距離を縮めて自由を奪うプレーを狙っていかなければなりません。
日本の技術力を活かす理想的なサッカーから、フィジカル面でも強さが求められる距離感を潰すデュエル戦法が求められていると言えるでしょう。
